会話のテーマの多様化~2025年問題、量だけではなく質も?!~
2018年05月11日
先日、介護施設でデイサービスの利用者さんと会話する機会がありました。
玄関先で誰かを待たれている様子。
10分程度の会話でしたが、2025年問題を目前に介護施設での利用者さんとの会話、
「これも大事!!」と感じました。
✰・・・✰・・・✰・・・✰
こんなやりとりがありました。
私も受け取る書類を待っていましたので、すぐお隣に車椅子に座っている利用者さんに
「こんにちは」と声をかけました。
すると、「こんにちは、あなた、ここの職員さん?」と訊かれました。
私「いえ、お仕事で定期的に来ているんですよ。昨日は寒かったですね~、
5月ですのにこんなに冷えること、珍しいですね」と会話を続けると、
利用者さんは、現役時代の職業のことから始まり、
仕事で行ったことのある場所のこと、その場所で美味しかった食事のお店のことを
話してくれました。
話の内容は、現役の仕事の成果や苦労されたこと、かつての日本社会風土など
私にとっても興味津々のことばかりでもありました。
たまたま、その利用者さんが話したことに対して、
私がもっている共通情報を重ねてみたところ、そこから更に会話が拡がりました。
すると、次は「あなた、どちらの生まれなの?」と訊かれ、
「青森県」ですと応えると、「私は、七戸に行ったことがあってね~」と。
わずか10分ぐらいの間で、仕事のこと、各地方の話題、双方の地元のことなど
会話が多様に拡がりました。
帰り際、利用者さんは「またお会いできるといいですね」と手を差しのべられ、
握手して、私は介護施設を後にしました。
✰・・・✰・・・✰・・・✰
「2025年問題」は数(量)の問題を主に挙げられていますが、
利用する側の現役時代の社会背景をよく知った上での会話(質)も必要かも・・と思いました。
2025年以降、施設の利用者は、現役時代に高度成長期を担ってきた方々。
私たちの仕事の先輩、先駆者でもあります。
社会の先輩として、学ぶこと、指摘されることもあるかもしれません。
それに対応できる、また話題を拡げられる会話術、多様な情報も利用者満足度に
つながると考えます。
今ですら人員不足に陥っている介護職員にそこまで求めるのか、
利用者を満足させる会話の仕事として雇用の機会を作るのか(総人件費を考えると無理かも・・・)、
”おしゃべりボランティア”を活用するのか。
利用者満足度を高めるための策、今から何かできないか・・・と思った10分間でした。
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