フィードバック面接に期待する効果(人事評価シリーズ21)
2018年11月15日
2018年度の上期の人事評価、フィードバック面接もそろそろ終わりを迎えた組織も多いことと思います。
(お疲れ様でした!)
評価者研修でのアンケート、「人事評価を行う上で困っていることは?」の問いに対して、
多い回答が「面接の時間を確保するのが難しい・・・」です。
昨今の人員不足に相まって、10年ぐらい前に比べて更に「面接時間」の確保は、
現場の負担になっていると言わざるを得ません。
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しかし、人事評価のフィードバック面接は、評価の結果を伝えることがメインではなく、
次の”4つの効果”を期待して行うことの方がより有用性のある面接になるのではないかと思うのです。
☑ 人事考課結果を通じて、具体的な仕事のすすめ方、やり方での期待値と達成度を振り返り、
考課者と被考課者間での期待値と達成度の食い違いを話し合い、是正できる。
⇒ 役割の明示、確認
☑ 被考課者が日頃から抱えていて、話すに話せなかった不安を聞き取ることで、
今後の仕事での不安を排除し、仕事しやすい環境、状況にさせることができる。
⇒ 職場環境の整備
☑ 人事考課結果、目標達成度、次期の目標について、被評価者の考えや意見を聞くことにより、
それに付随する仕事のこと、プライベートのこと、被考課者が置かれている環境や
背景の情報を知ることができる。
⇒ スタッフ(部下)の状況把握
☑ 考課者と被考課者それぞれが持っている様々な仕事に対する「ガイドライン」(=それぞれの標準値)を
すり合わせる機会となる。
⇒ 意見のすり合わせ
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お気づきだと思いますが、4つの効果は、「人事評価のフィードバック」で話すことではありますが、
管理職としての役割だと思いませんか?
☑ チームの仕事をスタッフ一人ひとりのスキルや役割に応じて割り振り、
進捗状況やその完成度合いを確認する。
☑ 割り振られた仕事をこなすスタッフに困ったことなどが発生していなかったのか確認し、
うまく進められるようにする。
☑ チームの仕事を進めやすくするためにスタッフの意見も取り入れ、
今後もよりよい成果が出せるチームにする。
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「面接の確保」は、チーム運営、職場環境整備、スタッフからの意見の受入れも多いに含まれていること、
今一度、その有用性に期待し、「時間の確保」してみませんか。