人事評価制度は全従業員で取り組む制度(人事評価シリーズ4)
2018年08月01日
人事評価制度は、評価者に物理的(作業時間など)にも心理的にも負担のかかる制度です。
しかし、評価者だけが頑張る制度でもありません。
評価制度は、本来、従業員一人ひとりの育成を考えた制度ですから、
評価者だけが取り組むのではなく、被評価者(職員一人ひとり)が主体的に取り組む制度なんです。
評価制度を実効性のある制度として動かすのであれば、
①評価者 ②被評価者 ③人事担当者 ④経営者
4者それぞれが役割をもって取り組むべきと考えます。
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では、それぞれの役割とは・・・
①評価者
☞ 自分の組織の評価制度の概要を理解し、スタッフに説明できるようにすること
☞ 制度で使いづらいことは、人事担当者に意見を言うこと
☞ 評価制度が自部署にとって、どのようなメリット・デメリットがあるのかを押さえておくこと
②被評価者
☞ 嫌いな制度であっても、自分の組織の評価制度の概要を理解しようと努めること
☞ 自分にとってどのようなメリットがあるのかを考えてみること
☞ 自分の評価(自己評価)を他者に説明できること
③人事担当者
☞ 現場の意見(評価者・被評価者)を聞き続けること
☞ 意見を制度に反映させること、反映させたことを現場に発信(説明)すること
☞ 従業員にとって常に公平な制度であるか検証すること
④経営者
☞ 組織にとっての評価制度の必要性、方向性を示すこと
☞ 評価制度を導入、運用することによって、誰がどうなってほしいのかを言い続けること
☞ 制度運用を諦めないこと
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このように、評価制度は従業員一人ひとりがそれぞれの役割を認識し、
自立的に取り組むことで成果がでる制度なのです。
評価者だけが負担を抱えてしまうと、余計に進まなくなる制度です。
それぞれの役割認識を推進することも制度取り組みの一つなのです。