新人さんの五月病対策~態度や意欲をほめる~
2024年04月29日
GWが始まりました!
新型コロナが5類になり、初めてのGW。ターミナル駅や空港は多くの人でごった返していますね。
一方で、今年の新人さんたちが入職して1ヶ月が経とうとしています。
皆さんの職場の新人さんたちは順調に成長されていらっしゃいますか?
また、元気に毎日出勤されていますか?
GWまでは、社会人と学生の違いなど、職場ってどんなところ?ということを知る期間でした。
入職間もない時期は、職場はきっと「アウェー」のようの感じる方も多かったともいますが、先輩たちが話しかけてくれたり、それに対して会話ができるようになったりと、少しずつ「ホーム」に感じる新人さんも増えてきているのではないでしょうか。
GW明けからは、多くの病院・施設では、正式な配属先で具体的な仕事を教えることが多くなることでしょう。
そこで気を付けたいのが、いわゆる「五月病」。
「五月病」は、次のようなことが原因と言われていますね。
・ 職場の人間関係がうまく作れない
(先輩はまわりに話しかけられない、相談できないなどのコミュニケーションがとれない)
・ 思った職業と違うと感じるギャップ
(こんなに難しい仕事だったとは・・・思っていたよりつまらない職業・仕事だったなど)
・ 教えてもらったことができないことでの自信喪失
(勉強は結構できたほうなのに、仕事でミスをしてしまうことで自分への自信をなくす)
上記のことによって、「職場に行きたくない」「辞めたい」という気持ちになりつつも、「入職したばかりだから、行かなくちゃいけない、辞めちゃいけない・・・」という自分に無理をする気持ちが結果として、メンタル不全につながってしまいかねません。
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そこで、今の時期の新人さんのとらえ方をこう考えてみたらいかがでしょうか。
・新人さんは、しばらくは仕事を教えられても、できないことが多い。
・できないのは当たり前であり、自分たちもそうだった。
・できないことをできるように努力している姿を見せることが大事。
・できないことは、どうしてできないのかを観察する。
・逆にできているところは何かを見つけて、それを伝える。
・サポートすることは先輩の役目だから、遠慮しなくていいことを伝える。
・ただ、今すぐにできることもあるので、それをほめる。
✅ 元気にあいさつ
✅ 呼ばれたら元気に返事
✅ 途中経過と終わったことを報告
✅ 手が空いた時は、周りに「何かやることはありませんか」の声かけ
✅ ミスをしたら、すぐに報告(事実を報告)して、謝る
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新人さんは、仕事こそまだできませんが、上記のことがちゃんとできているのであれば、
ほめるところをたくさん見つけられるのではないかと思います。
例えば、教えた仕事をミスしてしまった新人さんがいたとしても、次のようにほめることもできるのではないでしょうか。
「ミスは新人なんだから、ミスがあっても当然ですよ。
でも、○○さんは、教えたときは『承知いたしました』と
元気にやる気いっぱいの返事をしているでしょう?
それは前向きな気持ちが伝わってくるんですよ。
その気持ちがあることで、次はミスしないようにしようという意欲にも
つながってくるんですよ。
次は同じミスをしないように、まずは一緒にもう一度やってみましょうか。」
新人さんは、仕事の成果はまだ出すことはできませんが、態度や意欲でほめる点がたくさんあるはずです。
「態度や意欲」でほめる実践をすることで、「自分でも頑張っていれば、ちゃんとほめてもらえるんだ」というモチベーションアップにつなげたいものです。
モチベーションアップまでいかなくとも、「仕事に行きたくないな・・・」と思っていた時、先輩からほめられたことで、「もうちょっと頑張ってみようかな」という前向きな気持ちにさせること、それが五月病防止対策につながるように思います。
GW明け、「態度や意欲」をほめる!で新人さんを迎えませんか?
新人研修から思うこと~今の時代の新たなビジネスマナー~
2024年04月02日
新年度がスタートしました。
今年の桜は、卒業の桜ではなく、入学・入社の桜の開花となり、それはそれで時期ぴったり!と感じました🌸
弊社は4月1日から1週間ぐらいは、”新人研修WEEK”です。
新人研修では、
・学生と社会人との違い~自立・自律すること~
・いい仕事をするためのポイント(7つのことを伝えています)
・ビジネスマナー(接遇・マナー)
・職場コミュニケーション~報告・連絡・相談の徹底~
・仕事を楽しむためのセルフマネジメント
をお伝えしています。
上記のプログラムで、時間を使って伝えてほしいとのご要望をいただくのが、ビジネスマナーです。
社会人経験のある皆様もビジネスマナーに自信はありますか?
私は、自信がないことも未だにあります。
毎年、新人研修の講義を通じて、学びなおしや振り返りをしているところです。
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先日、ある医療機関で新人さんではない職員研修での講義の機会をいただきました。
その研修でのご要望の1つに、「電話の切り方」がありました。
次のような現状があったそうです。
・電話を受けるときもかけるときも、とにかく受話器を「ガッチャン」と音を立てて、電話を切る
・電話を切る前に大きな声で職員同士が話し始める
皆様の職場でこのような行動は見受けられますでしょうか。
私は、電話を切るときは、受話器を置いて切るのではなく、フックボタンを押して切るように新人のときに教えられましたので、そういうこともお伝えする必要がある現状を知りました。
(最近のヒットドラマ「不適切にはほどがある」みたいですね)
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「電話の切り方」の講義をしていて、ずっと気になっていることがありました。
オンラインでの打合せや会議で、終わったときの切り方です。
コロナ禍で急速に普及したオンライン。コロナ後も私自身も重宝していますし、皆様の組織でも同様かと思います。そうしますと、オンラインでのマナーもあるのではないかと思ったところです。
「オンラインの切り方」もこれからはマナーの1つなのではないかと思います。
「それでは、これで終了しますね。お疲れ様でした」とお互いに言った後、いきなり画面からいなくなることに、多少の違和感を感じたことがありました。そんなとき、「これって、スマートな切り方だなぁ」と思った方がいました。
○「お疲れ様でした、それでは失礼いたします」と言って、回線を切るのではなく、ビデオカメラをオフにする
○そのあと、回線を切る
いきなり、電話の受話器をガッチャン!と音を立てて切られる・・・ということがなような・・・
この”切り方”をすると、お互いに回線を切りやすいと思いました。
「今どき、そういう小うるさいことをいうわけ?」と思われることかもしれませんが、これも時代のツールの変化からの「電話の切り方」と同じなのではないかと思ったところです。
ビジネスマナーの根底は、「相手を不快な気持ちにさせないこと」だと思います。時代が違うにせよ、これが基本的な考え方なのかと思います。
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新人さんが入職された今が、自分自身のビジネスマナーを振り返る時期。
時代の変化によるツールの変化から、相手を不快な気持ちにさせない対応の1つにオンラインでのビジネスマナーも加えてみるとよいかもしれませんね。