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新入職員を迎えるためにできること【最終回】~親しまれるための信頼関係を築くために~

2022年04月29日

ゴールデンウィーク突入ですね。
今朝から報道番組を観ていると、3年ぶりの空港混雑、高速渋滞…の映像。ようやくwithコロナで以前の日常になってきたのかと少し嬉しく思いました。

一方で、医療現場の方々はまだまだ食事や旅行などが制限されていることも事実。その点をしっかりと私たちは認識して行動したいと思います。

さて、「新入職員を迎えるためにできること」をテーマに
 第1回:新入職員と自分は何が違うのか
 第2回:無意識な苦手意識が新人を遠ざける
 第3回:新入職員の気持ちを知る
を伝えてきました。

最終回は、世代の違う新人さんとどのように信頼関係を築き、お互いに話しやすい、相談しやすい関係になれるかをお伝えいたします。

      

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先日、「ERG理論」というのを学びました。
1972年に、クレイトン・アルダファー(Clayton Alderfer)が提唱したモチベーション理論です。

アルダファーは、働く上で何が満たされるとモチベーションがあがるのか、約60項目の質問をした結果、3つの欲求をカテゴリー化しました。

✅「存在欲求」(Existence)
  物質的・生理的な欲求をすべて含み、賃金や労働条件、働きやすさなどすべてに対する欲求。

    
✅「関係性欲求」(Relatedness)
   自分に重要な人たち(家族・友人・上司・部下など)との関係を良好に保ちたいという欲求。

      
✅「成長欲求」(Growth)
   自分の成長、成長につながる環境への欲求で、これが充足されれば、人としての充実感が得られるとされる。

頑張る新人さん 絵:豊原亮子

          

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新人さんの場合、自分が考える働きたい職場と入職した職場とで、労働条件等が一致していたから、その職場を選択し、入職したと考えると、「存在欲求」は現時点では満たされていることになると考えられます。

そうなると、親しみやすい信頼関係を築く第1歩として、新人さんへの「関係性欲求」と「成長欲求」を満たすことなのではないでしょうか。

        

「関係性欲求」を満たすために、具体的にできることとして、
  ✅ 新人さんが相談したいとき、相談しやすい環境にしているか
     ⇒「いつでも相談してね」というものの、声をかけにくい態度、表情をしていたら、相談したくてもできないですよね。
  ✅ 話しやすい環境にしているか
     ⇒ 仕事を教えたとき、「質問ありますか?」と問いかけることが多いと思いますが、そもそも質問すら思い浮かばないのが新人さん。
       「気が付いたこと、気を付けたいこととかありますか」だと話しやすいかも。

          

「成長欲求」を満たすために、具体的にできることとして、
  ✅ 仕事をちゃんと教えてくれる教育担当者がいるか
     ⇒ 更に、教育担当者もちゃんと育てているか(教えることを丸投げしていないか)
  ✅ 段階的に成長できるような教育プランがあるか
     ⇒ 付け焼刃的な育成ではなく、3年後、5年後にどのようなことができるようになれるのかを可視化して、伝えられるか

ちゃんと励ましてくれる教育担当者さんの育成も! 
絵:豊原 亮子

       

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新人さんとの信頼関係は、ただ仲良く話ができるではありません。
新人さんが、「この職場で成長したい」、「この職場でいい関係性を作って、働きやすい環境がほしい」という欲求に対して、「仕事がちゃんとできる職場」を作り、「ここで働き続けたい」というモチベーションを上げられる職場を作りたいものです。

     

そのためにも、「関係性欲求」「成長欲求」の具体的な行動をとって、新人さんの反応をみてみませんか?

      

4月も明日で終わり。
新人さんも、GW明けから、本格的に仕事も教えられるようになると思います。
頑張れ新人さん!

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