『病院羅針盤』(3/15号)に連載「病院管理の思考回路」第6回が掲載されました
2022年03月19日
産労総合研究所が発行する「病院・老健の経営力を高める『病院羅針盤』」3/15号に弊社の人事アドバイザーである原麻衣子が執筆をいたしました。
今回は、病院管理の思考回路として10月から続いた連載の6回目となり、これまで半年間、下記のようなテーマで進めてまいりました。
『病院管理の思考回路 理想を現実に帰る6つの極意』
1.学ぶ〜知識を常にアップデート〜
2.対話する〜円滑な仕事の要となるコミュニケーション〜
3.協力する〜問われているチーム力〜
4.守る〜自己決定が個人情報遵守のカギ〜
5.見渡す〜他部署への理解が相手を動かすきっかけとなる〜
6.想像する〜仮説から打ち手を講じる〜
産労総合研究所のご担当者、コラムをお読みくださった皆様、多くの方々に支えられての執筆となりました。皆様に心より感謝申し上げます。
新入職員を迎えるためにできること〜その② 無意識な苦手意識が新人を遠ざける~
2022年03月16日
あと2週間もすると、新入職員さんたちの入職日ですね。
第1回の「新入職員と自分は何が違うのか」に続き、今回のテーマは、「無意識な苦手意識が新人を遠ざける」です。
私たちは無意識のうちに、「自分と合わなそう…」と思う人に対して、「苦手だなぁ」、「話しかけにくいなぁ」などのような気持ちが働き、その意識は、相手に対して、言動となって表れていないでしょうか。
最近のご相談で多いのが、世代間ギャップコミュニケーション。
✅年の離れたスタッフに対して、どのように接すればよいのか悩んでいる。
✅最近は、コロナで飲み会もなくなり、ますますコミュニケーションが取りづらくなっている。
✅そもそも飲み会があったとして、最近の若い人たちは付き合いが悪く、誘っても参加してくれない。
しまいには、「最近の若い人は何を考えているのか、わからない」で結論付けてしまっています。
こういうことを言葉に出している時の表情を思い浮かべてみてください。明らかに「笑顔」ではないはずです。
そう考えると、実は私たちは、「世代が違うと合わない」という先入観で、新人さんたちに苦手意識を持ってしまっているのではないかと思うのです。
その苦手意識が、新人さんに対して、表情や話し方に表れてしまい、その様子から新人さんはなんとなく察して、先輩は上司とのコミュニケーションを取りにくくなってしまっているのではないでしょうか。
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次の図を見てください。
苦手意識から、相手に対してよくない話し方や表情だったりすると、それを受け取った新人さんも徐々に不安になり、その不安な表情を見たら余計に話しかけにくくなった…という「コミュニケーションの負のスパイラル」に陥ってしまう可能性があります。
では、次の図を見てください。
反対に、苦手意識はあるものの、表情や話し方を変えるだけで、それを受け取った新人さんも明るい表情で返事が返ってきて、「若い人は苦手」という苦手意識が少しずつ薄らいでいく可能性があります。
これは、行動分析学で有名な杉山尚子氏(星槎大学大学院教授)の「好子(こうし)出現による強化」(※)と言えるでしょう。
※ ご興味がある方は、「行動分析学入門」(集英社新書)をお読みになるとよいかもです。
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当たり前のことなのかもしれませんが、私たちは、自分のことを認めてくれたり、ほめてくれたり、要は「自分を受け入れてくれている」と感じると、その相手に対して好意的な気持ちになります。
その結果、話しかけやすくなったり、近づきたくなったりします。
反対に、自分のことを否定したり、批判したり、無視したり、他のメンバーに比べると自分への対応がよくないなどを感じると、その人から遠ざかりたいという気持ちになります。
だからこそ、「今の若い人は…」の先入観からくる苦手意識を少しでもなくすためには、行動を変えること(笑顔、明るい話し方、ほめる、認める、共感するなど相手に寄り添う行動)をしてみてください。
また、あきらめずに新人さんの表情、態度の変化を観察してみてください。
きっと、やり続けていると少しでも新人さんの変化が見えてくると思います!
その変化を見ると、ますます話しかけやすくなり、コミュニケーションの好循環が生まれてくると思います。
上尾医科中央グループの機関紙に掲載されました-活動報告47
2022年03月05日
埼玉県上尾市に本部を置く上尾医科中央グループの機関紙「AMG協議会ニュース2月号」で、研修報告が掲載されました。
昨年6月に続き、今年1月に開催した係長以上研修で講義した様子がアップされています。上尾医科中央グループでは、目標管理に力を注がれていらっしゃいます。6月は目標管理の基本をお伝えいたしました。
今回は、「個人目標設定のアドバイスと面談のポイント」をテーマにお伝えいたしました。また、前回6月の研修で、受講された方々からのご質問を多数いただいており、主な質問に対応するため、『目標管理Q&A』の冊子も作成いたしましたので、その概要についても補足説明する機会といたしました。
前回に続き、今回も約850名の管理職の皆様がご受講されたとのことでした。
感染防止対策によりオンラインでの開催となりましたが、今回も多数のご質問をいただいているようです。
記事にも書かれていますが、『目標管理Q&A』はいただいたご質問を加えて、バージョンアップする予定です。
今回も、講義の機会をいただきました上尾医科中央グループの皆様に心より感謝申し上げます。
今回は、