リモート会議は、口調の強さ、発言のキツさが際立つかも?!
2020年04月30日
「3密(密閉、密集、密接)」を避けるため、リモート会議が一気にメジャーなやり方になりました。これまで中小企業では、ほとんど取り入れることがなかったと言っていいほどだったと思います。
こういうやり方に慣れている人たちは最新ツールを使える人に限られていたからでしょう。手っ取り早く言うと、やり方を決定する人たち(管理職)は年齢が高い人が多いため、そういうツールの使い方を知らない、知らないから積極的に取り入れようとしないからだったのだと思います。
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弊社でも、もちろん取り入れました。オンラインでの公開講座の開催、コンサルティング先との人事会議、社内打合せ等々。少しずつその機会が増えてきます。
また、ニュース番組でもコメンテーターの人たちが自宅から番組に参加することも多くなってきています。
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そのニュース番組のリモート出演しているコメンテーターの人たちの会話でちょっと気づいたことがありました。
これまでであれば、司会者やコメンテーターたちは一つのスタジオ、要は「同じ空間」で意見交換をしていたわけです。しかし、リモートですと、スタジオと自宅という別々の空間で一つのトピックスに対して意見交換します。
「いつもと違うな…」と感じたのは、出演者それぞれが意見を述べるとき、強い口調だったり、内容も少しきつめに感じたりすることでした。
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おそらくですが、同じ空間にいると、「空気感」があると思うのです。隣に座っている別のコメンテーターの呼吸や手元、話すタイミングなど、その場の雰囲気を感じながら自分の意見を述べていることは結構あると思うのです。
しかし、スタジオと自宅となると、空気感をお互いに感じることが難しいため、司会者が話す人を指名し、テキパキと進められていました。そうすると、話す側もテキパキと話さなければいけないように感じてしまうのでしょうか。テキパキすぎて、口調を強く感じてしまったり、厳しい意見が、よりきつく聞こえたりするのではないかと思うのです。
さらに、スタジオという「同じ空間」では、ちょっとした遠慮もあると思います。しかし、自宅で参加するとなると「自分の空間」から意見を述べるので、どうしても自分領域で発言することがより独りよがりの内容になってしまったりすることも気にしたほうがよいかなと思いました。
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リモート会議は移動する時間を省き、時間効率が向上する、始めたいときにすぐに始められるというメリットがあります。
一方で、自分の空間にいながら他の空間にいる人と意見交換をするので、自分の意見を強調しすぎてしまう可能性をはらんでいることを留意して、気持ちよく意見を述べられる「リモート空間」を作っていきたものですね。
活動報告15-オンライン講座「成果とやる気を引き出す目標管理基礎講座」開催
2020年04月28日
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、公開講座を中止したことから、zoomを使ってのオンライン講座を企画し、開催いたしました。
リアル(対面&集合)公開講座ですと3~4時間で1回で講義できる内容なのですが、オンラインとなるとディスプレイを介してになりますので、おそらく3~4時間は”キツい”かなと思い、1.5時間×2回の全2回で企画いたしました。
少人数での開催で、ディスプレイを介してでもホワイトボードを使いながら、また、受講者の皆さんとの意見交換やご質問を随時割り込ませて進めました。
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講義内容の一部はこのような内容です。
そして、講義している様子はこんな感じです。
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オンライン講座は、何となく”敷居”が高いようなイメージがあるかもしれません。
これまでにない環境下だからこそ、これまでにない方法で「学ぶ」ことを止めない!
これからも弊社では、オンライン講座を「敷居を低く」開催いたしますので、お気軽にご参加くださいませ。
評価面談の”密”、どうする?~人事担当者の役割~
2020年04月15日
先日、ある病院の人事部長からのご相談。
「新型コロナウィルス感染の影響で、2019年度下期の評価面談を中止している病院はありますか?」というご相談でした。私から、「どうしてですか?」と問い返したところ、評価面談(フィードバック面談)が”3密(密閉、密集、密接)”が気になるとのことでした。
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確かに、評価面談(フィードバック面談)は個人情報満載の内容ですから、密室で行われます。面談する上司も面談を受けるスタッフも双方共に話すことを他者に聞かれてくないですから、扉を開けて話すには躊躇する人が多いと思います。
また、一対一での面談ですから、そんなに広い場所ではないことから、さらに密室性が高くなること間違いなしなわけで、そこには”3密”の「密閉」と「密接」が発生するため、そういうことからのご相談でした。
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上記のことについて、こう考えます。
まず、感染の危険性があることはやらないことが第一です。これは言うまでもないことですが、優先度緊急度からするとここが一番大切なことを人事担当者としても押さえておかなければならないことです。
その上で、次に人事評価の結果を何に使っているのかです。定期昇給や賞与決定の材料に使っているのであれば、特に定期昇給は賃金規程にも明記されているはずですから、そのとおりに実施しなければなりません。つまり、人事評価を行わないと定期昇給ができないということになります。一方で、「密閉」「密接」になるので、評価面談は省略しようということでもないと思います。生活給である月例賃金ですから、正しい手続き(ちゃんとフィードバック)で行われなければなりません。
人事担当者としてすべきことは、感染防止対策を理解しつつ、評価面談を行ってもらうために、留意してほしいことを評価者やスタッフに発信することが一つの役割なのではないでしょうか。
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例えば、こんな通知とかです。
このたびの新型コロナウィルス感染防止を踏まえ、評価面談の際は、次のことに十分留意の上行ってください。
1.面談場所を「密閉」にしない。 ⇒ 定期的に換気しましょう。
☑ ドアを少し開ける。ただし、面談内容が他者に聞かれないよう配慮してください。
☑ 定期的に窓を開けて換気する。
2.面談者、被面談者同士の「密接」を避ける。 ⇒ 以下は努力をお願いします。
☑ ソーシャルディスタンスが確保できる部屋で行う。
☑ できるだけ面談時間を短縮できるよう面談内容を準備しておく。
※ 非常に厳しい状況環境下での実施となりますが、スタッフにとって大切な面談ですので、ご理解のほどお願いいたします。
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感染対策が強化されている中での面談は非常に感染の危険性が伴います。しかし、それでも一方で、人が働いている以上、人事は動いているのです。止めることはできません。だからこそ、人事担当者として、動きを止めない発信は大切な役割の一つだと思います。
在宅勤務スタイルを作る~私の経験から~
2020年04月11日
緊急事態宣言に伴う外出自粛要請により、在宅勤務(テレワーク)が急速に進んでいます。
日本はこれまで、働き方改革のもと、テレワークを推進しましょうと言いつつも、実はほとんどそれができていなかったという事実も明らかになっています。すぐに在学勤務ができる環境が整わない、書類にはんこを押すため出勤しなければならない等、まだまだ組織の側がその環境を整えることを積極的に推進していなかったということがニュースのインタビューなどから伝わってきます。
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おそらく、在宅勤務は、
☑ 対面の方が情報のやりとりが円滑になって、仕事も早く進む
☑ 在宅勤務は時間が自由だから、だらだら仕事をしたり、休憩も自由なのは出勤して仕事をしている人と比べると不公平だ
☑ 社外に持ち出してはいけない書類が必要になると、そこで仕事が滞ってしまうだろう
などなど、在宅勤務をする上でのマイナス面を指摘して、出勤することの方が仕事が進むんだということを敢えて主張していたようにも感じます。それは、出勤しなくてもできる仕事が山ほどあるにもかかわらず、日本のいい意味悪い意味の風土である「平等」が邪魔していたようにも思います。
しかし、いざこのたびの外出自粛要請による在宅勤務をせざるを得ない状況下、そのようなことを言っていられないことになりました。
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一方で、急な在宅勤務命令により、24時間自宅にいることで、自分の時間、仕事の時間、家族との時間、食事や睡眠のメリハリに戸惑う方も多いかも知れません。今までは会社で仕事を終えて、別空間で疲れた身体を癒やす場所だった自宅が勤務場所にもなるわけですから、ごもっともなことです。
在宅勤務は、同じ空間で時間の区切りで「空間の切り替え」をすることだと思います。
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私は、出張以外は在宅勤務です。約10年間続けています。そこで、経験則ではありますが、在宅勤務をするときにこんな工夫をすることで「空間の切り替えをしています。
☑ 原則、会社勤務と同じタイムスケジュールで動く
⇒ 休憩時間(小休憩やランチタイム)は会社勤務とだいたい同じ時間帯にしておく方がいいと思います。それが乱れると、すべての勤務時間が乱れてきます。未だ収束が見えない状況ですから、まだまだ在宅勤務が続くと考えると、日常生活と同様に、乱れることを防ぐという意味でのことです。
とはいえ、自分ひとりだけでの仕事スタイルです。目の前のメンバーとちょっとした会話のやりとりをしながら仕事をするわけではないので、集中力が低下します。そのときは、パソコンから離れて、ちょっと家事(洗濯物をたたむ、食器を洗うなど)で気分転換することもありだと思います。
※そうなると、メンバーとのちょっとした会話は仕事と仕事のいいインターバルでしたね。
☑ 仕事をしながらの飲み物は基本自由に自分の好みのものがいい
⇒ 好きな時間に好きなものを飲むということは、出勤している人と比較すると自由すぎるのではないか…と思われるかもしれませんが、在宅勤務は時間で仕事をすることではなく、今日やるべきことを終わらせるかという成果重視の働き方です。
私は自分の好みのコーヒーや紅茶を楽しみながら在宅勤務しています。そうすると、「この仕事が終わったら、この前買ってきたあのコーヒーを飲もう」というように楽しみながら仕事ができます。
☑ 今日の成果を決めておく
⇒ 「○時までに△△の仕事を終わらせる」と決めておくことです。ながら仕事でも私はいいと思っています。終わらせるべき仕事を終わらせることができるから在宅勤務ができるのだと思います。一方で、終わらないのであれば、集中して必ず終わらせて、その日を終えることです。
在宅勤務残業も仕方ないことありますね。
(最近は、毎日在宅勤務残業ですが(^_^;)
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上記は、私の在宅勤務3原則(^_^;)でした。あくまでもご参考までです。
在宅勤務で戸惑っている方がいらっしゃるのでしたら、「自分の在宅勤務3原則」を作るとよいと思います。
自宅には家族もいますから、家族との会話も日中の仕事時間に入ってくると思います。しかし、それを敢えて制限する必要もないでしょう。それも含めて、自分の在宅勤務スタイルを作ることが大事だと思います。
今回の外出自粛要請。事態収束でも在宅勤務は加速すると考えられます。だからこそ、これを期に、今後いつ在宅勤務になっても、いつもと変わらない成果を出せる在宅勤務スタイルをこの1ヶ月で確立してみてはいかがでしょうか。
ただし、無理なスタイルは作らないことですよ(^^)/
公開講座全面中止のお知らせ
2020年04月02日
この度、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、2020年度の各地(青森、八戸、神戸、高松)で開催予定の公開講座をすべて中止することにいたしました。
既にお申込みいただいている皆さまには誠にご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。
今後は当面の間、オンライン講座にて開催することといたします。
改めて当ホームページにてご案内申し上げます。
医療・福祉の現場の皆さまも日々緊張が続いていることと思います。皆さまが私たちの生活を守ってくださっていることを再認識するとともに、皆さまに少しでもお役に立てることに力を注いでまいりたいと存じます。