「多職種連携」って簡単に言うと…
2019年09月07日
医療・介護の現場でここ数年、「チーム医療」や「多職種連携」という言葉、やけに声高に叫ばれているように思います。
厚生労働省の「チーム医療の基本的な考え方」には、
「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完しあい、患者の状態に的確に対応した医療を提供すること」
と書かれてあります。
いかにも専門的な定義のように書かれてあるので、特別なことをしなければならないような印象を持ってしまうのは私だけでしょうか。
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私は、次のように解釈しています。
「目の前にけがをしている患者さんがいるんだから、それぞれ国家資格持ってるんでしょ、けがを治すために勉強してきたことを今ここで活かそうよ。そして、目の前の患者さんを救おうよ。
ただ、私ができることは限られているから、それ以外ところはお互いにできることを最大限患者さんのために尽くそうよ。」
更に言うならば、「そんな喧嘩なんかしないで、仲良く仕事しようよ。目の前に助けてほしいって言ってる患者さんがいるんだよ。」だと思うのです。
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そして、特に「連携」という言葉は、医療や介護の現場にとって特別な言葉ではなく、それ以外の業界でも行っていることでもあります。
例えば、学校。
進学校であれば、クラス全員をレベルの高い学校に入学させるために、各教科担当の先生やクラス担任、進路指導の先生、時にはスクールカウンセラーが生徒一人ひとりにそれぞれの役割から関わります。
数学が不得意な生徒がいたら、数学の先生は補講を行ったりします。何か悩み事があって、勉強が手につかない生徒がいれば、クラス担任の先生やカウンセラーがケアをしたりします。
学校にも「多職種連携」が存在するのです。
「チーム」で生徒に関わり、目的を果たすことでいると、全く医療や介護の現場と同じだと思いませんか。
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「連携」とは、「連絡提携」の略だそうです。要は、「お互いに必要な情報を患者さんのためにちゃんとやりとりしましょうね。」だと思うのです。
小難しく考えるのではなく、簡単に考えることで日々起こっている「チーム医療」や「多職種連携」の課題解決の糸口が見えてきそうではないですか。