活動報告9-初めてのリーダーのための「リーダーの役割を知るマネジメント基礎講座」in神戸
2019年09月25日
去る9月18日(水)、兵庫県民会館にて、“初めてのリーダーのための「リーダーの役割を知るマネジメント基礎講座」”を開催いたしました。
今年の2月から神戸で定期的に開催している公開講座ですが、今回は看護師やセラピストの皆さんだけではなく、一般企業から参加された方もいらっしゃいました。
医療機関や福祉施設では、リーダー育成に時間をかけにくいという実情があり、リーダーとしての悩みを解決できないまま仕事に追われているケースが見受けられます。今回の講座では、「リーダーの役割」や「人をそだてるために必要な、教えるポイント」などを含めながら、現状課題へのアドバイスをいたしました。
弊社の公開講座は一方的に話をするのではなく、参加者同士でのディスカッションを交えながら進めていくのが特徴です。ときには、参加された方からの質問にもお答えしていくのでコンサルティングも兼ねた内容となっております。
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参加者の声
・管理職になりスタッフとの関わり方がわからなかったが、人と関わる時の視点が変わった。帰ってから実践してみたい。
・プラスの声かけが少なかったので、意識して増やしていこうと思った。また、若手の気持ちや疑問が少し理解できた。
・普段、看護部長からもらうアドバイスが研修にも出てきたので、部長の言葉を紐解くことができたような気がした。現場でも少しずつ思い出しながら使って行きたい。
・ディスカッションではいろいろな意見があり、自分と他の人の意見が違っていたことが学びになった。
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今後も、神戸で下記の公開講座を開催する予定でおります。
【2019】
- 10/17 医療・福祉現場のため「人材育成につなげる人事評価者研修」
- 10/18 病院・クリニックのための「医療広報と採用対策講座」
- 10/27 介護施設のための介護現場3つの視点向上講座
- 11/26 介護施設のためのキャリアパス制度運用点検講座
- 11/27 医療機関・福祉施設向け「リーダーのためのコミュニケーション基礎講座」
【2020】
- 1/14 新任教育担当者のための「教えるコツを知るOJT基礎講座」
- 1/15 教育担当者のための「研修効果を高める教育計画立案基礎講座」
リーダーの育つ環境
2019年09月24日
先日、あるトップとの雑談。そのとき改めて「そうだよなぁ~」と実感したことがありました。とっても納得したお話でした。
それは、「リーダーが育つ環境がある」です。
リーダーは、備え持ったものがあっての”資質”は大切だと思います。要は、向き不向きといわれる「適性」です。よく言われることですね。
それと、正しい判断・決断ができる力、コミュニケーション力、わかりやすく伝える力、先を見据える力など、経験が培ってくれた「スキル」も大切です。経験こそリーダーの宝であり、より困難な経験をすればするほど、将来に役に立つことが増えると思います。
しかし、この2つがあっても、”置かれる環境”がなければ、それを発揮することができないですし、リーダーとして磨かれないのではないかと思うのです。
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その「置かれる環境」には2つあるのではないかと思います。
一つ目は、優秀なメンバーが少ないチームです。
優秀なスタッフは、①自分の置かれている立場を理解していないる、②立場に応じた仕事を自分で探して実践できる、③必要な知識・技術を自分で身に着ける方法を知っている、④実践している仕事がうまく進められているかを自ら他者に確認することができる、⑤そこで指摘されたことは積極的に取り入れてよりよいことが大切であることを理解し、改善することができる人です。
つまり、放置しておいてもしっかり仕事をしてくれるスタッフです。そういうスタッフが多いチームは、お互いのことも気にしながら仕事をするので、手がかからないことが多いため、リーダーの役割はわずかな”要所要所”を押さえておけばいいぐらいになってしまいます。なかなか、リーダーが活躍できる場面が少なく、困難な環境を経験する機会が提供されない。これでは、リーダーとしての経験を重ねることが難しい状況になります。
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二つ目は、試される機会です。
これはリーダーを育てる上司によります。リーダーを育てようとする上司は、リーダーが上司に判断を仰ごうとすると「君ならどうする?」と尋ねます。それに回答すると、「次はどうする? そのあと誰に連絡する? もしこうなったらどう対処する?・・・・・」のようにいろんな場面を想定させて、”バーチャル対応”を確認します。これは、リーダーに対する危機管理で、これがまさに”リーダーを育てるOJT手法”だと私は思います。
起こるかわからないことを想定させることで、いざというとき単独で判断できる力を身に着けること、まさに「試される機会」です。
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この2つのことがあって、リーダーが育つのではないかと思うのです。
持ち前のスキルと経験をもっともっと発揮できる環境を整えることも、組織の役割であり組織の存続であること、今一度、リーダー育成の環境を点検してみてはいかがでしょうか。
9/17付けデーリー東北紙の「私見創見」にコラム掲載
2019年09月17日
組織目標と個人目標をつなげる3つのキーワード~意味のつながり~(人事評価シリーズ32)
2019年09月14日
目標管理を実践する上で最も大切な「組織目標のブレイクダウン」。言葉では簡単に言えますが、それがまた結構大変なことは現場の皆さんが一番実感していることだと思います。
組織目標を個人へブレイクダウンするとき、丁寧にブレイクダウンすることが組織目標達成のポイントになることを今一度確認してみましょう。
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ブレイクダウンとは、組織目標を達成するための具体的行動計画をスタッフそれぞれに分担し、スタッフはその役割を計画的に実践すること、その寄せ集めが最終的に組織目標達成につながるという構図です。
そうなると、組織目標と個人目標をつなげ続ける必要があるということです。そのためには3つのキーワードがあります。
それは、
☑ 意味のつながり
☑ 行動のつながり
☑ 意識のつながり
です。
今回は1つ目の「意味のつながり」についてです。
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① 意味のつながり
役割分担で割り当てられたことをしっかりとこなしてもらうためには、スタッフに対して、何故その役割をしなければならないのかという動機付けが必要となります。組織目標は、スタッフ自身が立てるのではなく、組織の側から与えられるものであり、スタッフには「是非やりたい」という動機付けが希薄になりがちです。動機付けがされないままですと、組織目標へのコミットが足りないがために組織目標の一部が欠如してしまい、結果として達成しにくい状況に陥ります。
となると、まずは組織目標が立案された意味(背景や理由)をスタッフに伝えることが第一ステップとなります。
例えば、収益改善で○○億収益確保という目標だけ掲げても、何故その金額なのか、今収益確保する理由が何なのかがわからないと、目標達成できなかったときの危機感が伝わりません。ましてや、赤字経営であれば、尚更「赤字だから収益確保をしないといけないんだ」という状況を伝えることは必須な訳です。
組織運営において、現状とその背景、見通しを考えて今必要な目標であることを伝えることが「意味のつながり」です。
さらに、言うならば、部門もしくは部署長がしっかり自分のことばで伝えてほしいものです。「病院が決めたことだから、あなたにこの役割分担ね」と言われると、スタッフの側からすれば「忙しいっていうのに・・・上司のあなたがやればいいでしょ。病院の経営は上の人の責任でしょ」という気持ちになりかねません。
また、「院長が言ってるんだから、やらざるを得ないでしょ」もタブーです。これを言ってしまったら、「上司のあなたも嫌がっていることを私たちスタッフに押し付けるっていうことですね」という気持ちになるかもしれません。
これでは、動機付けではなく、やりたくないことの共有にしかなりません。まずは、現場管理者が組織目標の意味をしっかり理解し、スタッフに説明できること、目標管理はここから始まります。
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次回は、2つ目のキーワード「行動のつながり」です。
「多職種連携」って簡単に言うと…
2019年09月07日
医療・介護の現場でここ数年、「チーム医療」や「多職種連携」という言葉、やけに声高に叫ばれているように思います。
厚生労働省の「チーム医療の基本的な考え方」には、
「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完しあい、患者の状態に的確に対応した医療を提供すること」
と書かれてあります。
いかにも専門的な定義のように書かれてあるので、特別なことをしなければならないような印象を持ってしまうのは私だけでしょうか。
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私は、次のように解釈しています。
「目の前にけがをしている患者さんがいるんだから、それぞれ国家資格持ってるんでしょ、けがを治すために勉強してきたことを今ここで活かそうよ。そして、目の前の患者さんを救おうよ。
ただ、私ができることは限られているから、それ以外ところはお互いにできることを最大限患者さんのために尽くそうよ。」
更に言うならば、「そんな喧嘩なんかしないで、仲良く仕事しようよ。目の前に助けてほしいって言ってる患者さんがいるんだよ。」だと思うのです。
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そして、特に「連携」という言葉は、医療や介護の現場にとって特別な言葉ではなく、それ以外の業界でも行っていることでもあります。
例えば、学校。
進学校であれば、クラス全員をレベルの高い学校に入学させるために、各教科担当の先生やクラス担任、進路指導の先生、時にはスクールカウンセラーが生徒一人ひとりにそれぞれの役割から関わります。
数学が不得意な生徒がいたら、数学の先生は補講を行ったりします。何か悩み事があって、勉強が手につかない生徒がいれば、クラス担任の先生やカウンセラーがケアをしたりします。
学校にも「多職種連携」が存在するのです。
「チーム」で生徒に関わり、目的を果たすことでいると、全く医療や介護の現場と同じだと思いませんか。
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「連携」とは、「連絡提携」の略だそうです。要は、「お互いに必要な情報を患者さんのためにちゃんとやりとりしましょうね。」だと思うのです。
小難しく考えるのではなく、簡単に考えることで日々起こっている「チーム医療」や「多職種連携」の課題解決の糸口が見えてきそうではないですか。