「余裕」は自分でつくるもの
2018年11月09日
「余裕がある」「余裕がない」ということば、よく使いますよね。
医療や介護の現場は、いうまでもなく人材不足の前に人員不足が更に恒常化しています。
ですので、現場スタッフからよく聞くことばが「最近、余裕がないんですよ~」の一言です。
先日、介護施設で研修をしたとき、講義をしながら「余裕がある、ない」について、
「これってもしかして・・・」と思ったことがあり、アドリブながら講義内容に盛り込みました。
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「余裕がある」、「余裕がない」は、「余裕」とは
自然発生的もしくは、外部からの影響によって発生しているように思っている人が
多いのではないかということです。
余裕が「ある」というときは、
☑ 自分の想定内での時間でものごとがすすんでいる
☑ 自分の想定内の範囲でのものごとを処理できている
要は、「想定内」「予定通り」という状態がそれだと思われます。
一方、余裕が「ない」というときは、
☑ 思いもよらない出来事が発生して、計画していたこと以外の時間の工面がつかない
☑ 計画していたことが外的要因によって、計画を変更しなければならない
☑ 想定していたより処理に時間や手間がかかっている
「予定変更を余儀なくされた」「計画時によみ誤った」ということがあると思われます。
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余裕が「ない」状態から、「ある」状態にするためには、自分で「余裕をつくる」ことしかないと思うのです。
さらに、余裕がないときは、物理的な時間や処理量はたいしたことがないのですが、
気持ち的な焦りが先行してしまって、やるべきことに優先順位を付けられない状態にあると思われます。
「ない」状態は、結局は外的要因によって創り出されるものであるならば、
「ある」状態は自然と生み出されるものではなく、
自分自身が外的要因に対処すること=「余裕をつくる」なのではないでしょうか。
「今、余裕がないんです!」ということばを聞いたとき・・・
「では、余裕をつくることを何か自分でしていますか?」と問いかけることもありなのかな・・・と。