職業倫理、ますます問われる・・・
2018年07月09日
西日本豪雨による被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げますとともに
お亡くなりになられた方へのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
どうか早期にいつもの生活に戻れますこと、重ねてお祈り申し上げます。
(何かできることはないか・・・と模索しております・・・)
災害のニュースとともに不可解だった事件の速報が流れました。
2年前に起こった神奈川県にある旧大口病院の患者殺害事件。
患者が次々と亡くなった原因が、点滴に混入された消毒液だったという事件。
容疑者が逮捕されました。
やっぱり内部だったか…と思いつつ、
「やっぱり」と思ってしまった自分に「よくないよ、そうやって疑うのって…」と言いたくもなりました。
これから容疑者の動機の核心が明らかになるのかと思いますが、
今、報じられている動機は「急変した患者に対して、その対応が嫌だった、家族への説明が嫌だった」というもの。
療養型病院だった大口病院。
患者さんの終末期を見守ることが病院の使命でもあったはず。
それを望んで入職した容疑者のこの動機に唖然としました・・・
(きっと私だけではないはずですが)
ふと考えたのは、「職業倫理」です。
職に就くとき、どの職種にもやっていいこと、悪いことの「境界線」があります。
法的に触れることはいけない!ということです。
病院は「人の命」に関わる仕事です。
一般企業と比較すると、法的ではなく「人として」の職業倫理の色が強いため、
今回の事件の衝撃度は、業界としても計り知れないことだと思います。
自分の身体、命を預ける病院。
この事件をきっかけに、職員への職業倫理教育をどれだけしているのか、
それも一つの信頼性の高まりになるのではないかと思った事件です。