面接で口数がすくないスタッフの対応(人事評価シリーズ19)
2018年10月15日
評価面接で口数が少ないスタッフの対応に困っている評価者も少なくありません。
何を言っても、「はい」しか言わない、こちらが話しかけると応えるが、それ以上のことは言わない等・・・
そこで、口数の少ないスタッフの特徴と対応を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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【特徴①】指示されたことだけ仕事をしているので受け身状態である。
⇒ いつも受け身で仕事をしているので、自分から話すことはない。
⇒ 指示されたら動くため、自分の意見を持っていない。
【対応例】指示した仕事について、伝えるべきことをしっかり伝える。
☆ 指示した仕事が確実に出来ている場合は、しっかりとほめる。
☆ 指示した仕事で自分自身が困ったことを聞く。
☆ 工夫した方がよいこと等スタッフを考えさせるようなことを尋ねると、
自分の意見を持っていないので余計に口数が少なくなる可能性があるので注意。
【特徴②】何を言っても無駄という気持ちがある。
⇒ 意見を言ったところで、どうせ受け入れられない。
⇒ 何を言っても、変わらないのだから、話しても無駄だと思っている。
⇒ 黙っている方が楽だと思っている。
【対応例】口数が少なくとも、スタッフが話した内容を丁寧に聞き分けて答える。
☆ 口数が少ないながらも、話したことはしっかりと聞く。
☆ 聞いたことを理解したという態度をとる(スタッフが話したことを繰り返して言うなど) 。
☆ 改善の意見と文句や批判を聞きわける。
改善や提案、工夫の意見の場合は、「そういう考えはいい考えだね」など同調して、意見を認める態度をとる。
【特徴③】上司、組織に対して批判的な気持ちがある。
⇒ 上司の考え、やり方、経営方針や方向性に賛同できない
⇒ 組織が何をやりたいのか理解できていない
【対応例】スタッフが何を考えているのか、まずは知ることから始める。
☆ 評価者の考えを押し付けず、まずはスタッフの考えを真摯に聞く。
☆ 日頃から組織の経営状況や方針・方向性を伝える機会を作る。
(会議で決定したこと、未決定でも課題がどのような方向に進んでいるのかを話す)
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面接で口数が少ないからといって、無理矢理話をさせようと思っても、相手の気持ちが動かなければ、
その効果はありません。
面接の目的は、評価者が必ず伝えたいこと、スタッフから最低限訊いておきたいこと聞くでいいのです。
ことば少なくとも、面接の目的が達成されればいいのだと思って対応すると、
評価者の気持ちの負担が少なくなりませんか?