フィードバック面接はスタッフ主体(人事評価シリーズ26)
2019年04月04日
新たな年度がスタートしました。前年度の評価とフィードバック面接も始まる次期です。
面接をするとなると、どうしても面接者が中心にスタッフに伝えたいことを伝えるという面接になりがちですが、本来のフィードバック面接とは次のことだと思います。
☑ スタッフが半年間(一年間)の自分の与えられた役割に対して、
どこまでちゃんとできたか(自己点検=自己評価)を上司に報告する面接
☑ 自己点検に対して、他者から見たときの仕事の点検結果(他者評価)とを
比較し、考え方の違いをすり合わせる面接
面接者が主体になるのではなく、大切なのはスタッフが自分の仕事を自分で点検し、他者から見た目も上手に受け入れ、それを次の仕事にどう活かすのかも自分で考えることだと思うのです。
面接を通じて、自立型人材を育てることだと思うのです。
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そこで、スタッフ主体の面接にするためには、スタッフに面接を受ける準備をさせることが必要なのではないでしょうか。
面接に臨むとき、何も準備をしていないと、その場で質問されたことに答えなければならなく、考える時間が必要になります。準備をしないということは、場当たり的な回答になったり、よく考えずに答えてしまったりと、あまり意味のなさない面接になってしまっては折角の面接時間を無駄にしてしまいます。
本来は、先々の自分の仕事をどのようにしていきたいのかを自分で考え、面接で自分のことを説明することが大切なのではないでしょうか。
フィードバック面接であれば、どんなことを話すのか、テーマは決まっているわけですから、あらかじめ話すこと(報告すること)を整理して面接に臨んでもらうことは可能です。
「このようなことを話してもらうので、あらかじめ整理して面接に臨んでください」と通知しておけばいいわけです。
次のような通知文を渡すことも有効かもしれません。文書で通知されると、もらった側は、「きちんと準備をしておかなくちゃ」という気持ちにもなります。
また、次のように文書で渡されると、整理もしやすいと思います。
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《通知文の例示》 【3階一般病棟】 下田 静香 様 以下のとおり、育成面接を実施しますので、準備をお願いいたします。 日時:2019年4月15日 16:30~ ≪面接前に準備しておいてほしいこと≫ ☑ 2018年度の目標達成状況を説明できるよう資料等をそろえて おいてください。 ☑ 自己評価について説明できるようにしておいてください。 ☑ 自己評価のマイナス評価について、どのような改善ができるかを 考えておいてください。 ☑ 今期の自己評価を踏まえて、来年度の目標で何にしたいかを考えて おいてください。 ≪面接時に持参するもの≫ ○2018年度 目標シート・自己評価結果 ○目標達成状況の説明に必要な資料 ○筆記用具 |
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「通知文を出すなんて面倒」と思われるかもしれませんが、毎期する必要もなく、個別に渡さなくても、どのようなことを面接前に準備してほしいかを伝えるために通知という手段もあるということです。
スタッフ主体の面接のため、自立型人材育成のため、面接は当日だけではなく、準備をさせることから育成を始めてみませんか。