青森県臨床検査技師会 新人研修会で講義~活動報告56
2024年06月05日
去る5月25日(土)、青森市民ホール(青森市)にて青森県臨床検査技師会主催の新人研修会で講義の機会をいただきました。
青森県支部の会長 奥沢さんとは、3月末にある食事会で偶然お隣に座ったことから知り合い、この度のご縁となりました。また、更に5年以上前からFacebookでお知り合いで、エイトドアのオンライン講座にも何度もご受講いただいた佐藤舞さんのご推薦もいただき、始まる前からわくわくな企画の研修会でした。
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研修会は、今年度の新卒の新人さんから経験5年目までの青森県内の病院で勤務する臨床検査技師の皆様約30名がお申込みいただき、開催の運びとなりました。
研修のタイトルは、
「自分の仕事を進めやすくするための職場コミュニケーション
~”いい意味で”気にかけてもらえる人になろう~」
です。
ありきたりなタイトルでは、面白くないなぁと思い、こんな表現にしてみました。
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新卒1年目~5年目の職員の方たちは、学生時代コロナ禍で過ごしてきた方たちです。満足にコミュニケーションが取れないまま社会人となり、そこでもまだマスク越しでの会話・・・
困ったとき、教えてほしいとき、助けてほしいときに先輩にどう話しかけたらよいのだろうか・・・
話しかけられないから会話が少なくなり、先輩たちも話しかけにくくなり・・・という悪循環により、
結果として離職にもつながりかねません。
折角入職した病院です。
”いい意味で”気にかけてもらえる新人さんになれれば、先輩たちから話しかけられる機会も増え、その分、会話の数が増えて、お互いに話しかけやすい人同士になれます。
そのためのコミュニケーションのコツをお伝えいたしました。
この度の研修会では、奥沢会長、司会を務めてくださった佐藤舞さん、そして委員の皆様に大変お世話になりました!
貴重な機会をいただきありがとうございました!
元気のバランス~「元気」と「元気でない」とき
2024年02月07日
一昨日から昨日朝まで、首都圏は雪模様で大混乱に見舞われました。
雪国出身からすると(八戸は大雪になることは滅多にありませんが・・・・)、「これぐらいの雪でこんなに大騒ぎになっちゃうのが首都圏」と思ってしまいます。これを「雪国マウント」というそうです(笑)
SNSのトレンドワードに挙がっていたそうです。
同じくトレンドワードではないですが、アメリカで話題になっているのが、「セサミストリートのエルモの一言」だそうです。
1月29日、SNSでエルモが言った一言とは・・・
「みんな、元気?」
その問いかけに、多くは、「元気じゃない」「つらい」「悲しい」などの本音を吐露した返事がたくさんあったそうです。
「本当は、元気なんかなくて、○○のことがつらいんだよ」とか、「本音を言うと、つらくて悲しい」など。
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「元気?」と訊かれて、本当の意味での「元気」と答えられる人はどれだけいるのでしょうか。
私たちは、毎日「元気な一面」と「元気ではない一面」の両方を持っていると思います。
「元気」と言える部分は、今元気というよりは、「元気に頑張るぞ!」という意気込み的な一面。
意気込みなので、公の場面で堂々と言えるし言わなければ・・・という部分だと思います。
「元気ではない」部分は、今抱えている悩みや困りごとに対してのマイナスな感情が出てしまう一面。
この一面は、なかなか公然の場で話せることではなく、人によっては、自分で抱え込んでしまってメンタル不全に陥ってしまうこともあるかもしれません。しかし、親しい人や聴いてもらえる人に話すことも。
エルモの一言は、後者の一面を引き出してくれた一言だったのだと思います。
つらいとき、悲しいときに自分にため込まず、言える人がエルモだったのかもしれません。
私たちは、本音を押し殺して、ついつい頑張りすぎてしまうことがあります。しかし、それは一時の頑張りであって、長続きする頑張りではないと思うのです。
たまには、自分の「元気ではない」一面もどこかで吐露することで、「元気のバランス」が取れるのではないかと思うのです。
エルモの一言のニュースを観たとき、どんな言葉かと思ったら「みんな、元気?」のフツーの言葉。
なんだ・・・と期待外れと一瞬思いましたが、後から考えて、こんなに深い意味を持つ言葉だったんだと考えさせられました。
「元気?」と問いかけられたとき、「元気じゃないときもあるよ」と言える関係性っていいかもしれませんね。
初対面でのコミュニケーション~名刺は最大限の情報~
2024年01月31日
1月も今日で終わり。
毎年のことながら、あっという間に2024年も12分の1が過ぎました。1か月間で何をしてきたかな…と振り返ると、年が明けるとそれだけで慌ただしい気持ちになってしまい、成果を残せていないと反省の月末です。
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先日、副業をしている方を知人に紹介されました。
その時、名刺交換のとき、「今一歩」があれば付き合いたいと思うのに・・・と思ったことがありました。
副業されている方は、私とのつながりを希望されていたようだったので紹介の運びとなりました。
初対面の際、その方に名刺を渡しました。
ごく普通の名刺の渡し方です。会社名と名前を名乗って・・・です。
しかし、相手の方は、知人の紹介もあり、きっとその方の名前などのプロフィールを私は知人から聴いているのだろうと思ったのか、名前も名乗りませんでした。そして、そのまま名乗らずに、ご自身のビジネスを紹介し始めました。
また、こちらが渡した名刺には目もくれず・・・
一通り話を聴いて、その場は終了。
私の率直な感想は、「この方とは、仕事をすることはない」です。
理由は、2つ。
1つ目は、名乗らなかったこと。
2つ目は、名刺に書いていることに全く触れず、自分のビジネスの話だけしかしなかったこと。
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初対面のとき、名刺交換のコミュニケーションはとても大事だと思っています。「名乗らない」はそれ以前の問題ですが・・・。
初対面の方からいただく名刺は、相手の方からいただける最大限の情報です。その最大限の情報から、いかに相手と信頼関係の第1歩を築けるかだと思っています。
そうなると、受け取った名刺にどれだけ関心を持って、会話につなげるかがビジネスコミュニケーションではないでしょうか。
例えば、私の場合ですと、次の3つのことを必ず実践しています。
① お名前(苗字・名前)にフリガナがなく読めない漢字であれば、必ず訊く。
そして、「そうお読みするんですね。初めて出会う読み方です」などお伝えします。
② 会社名の由来、会社のロゴマークの由来を訊く。
③ 名刺の裏を必ず見る。
例えば、グループ会社で、各事業所とその住所が書かれているようであれば、知っている場所を伝えてその土地に関する共通話題につなげる。
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「相手が自分に関心を持ってくれている」とわかると、相手はより自分の情報を話してくれます。そこから更に共通項ができて、関係性が高まります。そこで初めて、「この人の話をもう少し聞いてみよう」という次のステージである「ビジネス」につながるのではないでしょうか。
今回のことは、自分も気を付けようと思うとともに、いい商品を持っていても、初対面コミュニケーションの重要さを再認識した出来事でした。
「わからない」「困っている」を正しく伝える力~今すぐ、新人さんに身に着けてほしいこと~
2023年04月24日
今月は、新人研修や新任管理職研修が続きました。
ようやく落ち着きつつあります。
ただ、毎日連日の研修で、アウトプットばかり続けていると、自分自身のインプット情報が枯渇していると実感してきます。GWは、勉強WEEKにしようかと計画中です。
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さて、ここ3年間ぐらい新人研修で新人さんたちにお伝えしていることがあります。
「仕事を楽しむためのセルフマネジメント」です。
新人の時は、とにかく不安なことばかりだと思います。
不安の原因を解決しなければ、不安は徐々に大きくなっていきます。大きくなると、仕事を覚えようにも手につかなくなってしまうことも考えられます。
特に、新人になるのと同時に一人暮らしが始まると、自宅に帰って一人でますますその不安は大きくなる可能性があります。
セルフマネジメントは、さまざまな側面がありますが、その1つとして、「自分が困っているときに、自分から声をあげる」を伝えています。
まず、仕事を楽しむためには、
① 不安を排除しよう! と伝えています。
不安を排除するためには、
② 「自分は不安だ」ということを正しく伝えよう! と伝えています。
不安は、「教えてもらったけれど、わからなくなってしまって、進められない」とか、「やってはいるが、このやり方でよいのかがわからない」などからくる感情です。
私の経験上ではありますが、不安があると前に進めないと思うのです。前に進むためには、「相談する」です。要は、不安であることを相手に正しく伝える力が新人さんには必要だと思っています。
「わからない、どうしよう・・・」「困った、どうしよう・・・」のとき、先輩や上司に話しかけにくくて、黙っている新人さんも結構見かけました。
これは、専門用語で言うと、「未学習」「誤学習」というそうです。自分の意志を伝えたいときに、伝える方法を教えられていない(未学習)、伝える方法が間違っている(誤学習)とのこと。
「黙っている」
=「わかっていると思っている」「問題なく進んでいる」と判断される
ということを、新人さんにぜひ伝えていただきたいと思います。
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上記とそれ以外に、新人さんの仕事をし始めたときのセルフマネジメントを4点お伝えしております。
① わからないときは、手を挙げよう! 周りの先輩に声をかけよう!
⇒ 「わからない」ということを、正しく伝える
② 不安は必ずあるもの
⇒ 不安の気持ちは、リスク管理(気を付けようとする気持ちと行動)になる
③ 一人前になることを焦らない
⇒ 経験を積むことでスキルが身に着くからこそ、日々実直に取り組む
④ ストレスを数値化してみる
⇒ “ストレスのバケツ”に”100ストレスたまる”としたら、今、どれぐらいたまってるか?
”70ストレス以上”溜まっていたら、自分で軽減できるのか、できないなら相談する
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折角、今の職場を選択してくれた新人さんです。
コロナ禍で入学式もなかった・・・オンライン授業ばかり・・・と影響を最も受けた今年度の新人さんです。
困ったときのコミュニケーションのとり方を是非、お伝えいただきたいとおもいます!
「ほめる」ことからのコミュニケーション
2023年01月15日
今朝観ていたテレビ番組で、興味深い話がありました。
初対面の人とコミュニケーションをとるときは、「ほめる」ことをするといいというお話でした。
番組に出演しているタレントさん(Aさんとします)のお子さんがアメリカに留学していて、お子さんに会いに行った時のエピソードでした。
Aさんとお子さんがスーパーで買い物して、レジ精算をしたとき、お子さんがこう言ったそうです。
「ママ、こういうとき、レジの女性の何かをほめると会話が弾んで、英語を話すきっかけになるんだよ」と。
その時のレジの女性は、とても素敵なネイルをしていたそうです。例えば、そのネイルをほめるとか・・・ということらしいです。
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Aさんは、敢えて現地の人と会話をするつもりはなかったようです。
しかし、お子さんに言わせると、現地で生活するためには英語が話せるようにならないといけない、そのためには、
① まずは初対面の人のどこかをほめる
② ほめると相手は何かしら話しかけてくる(「ありがとう」など)
③ 相手が話す英語を自分は一生懸命理解しようとするのでヒアリングの力が
身に着く
だそうです。
朝から、納得しました。
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初対面の方だけではなく、よりよい関係性を築くために「相手をほめる」ことはとても有効だと思います。
「おだてる」とか「お世辞を言う」ということではなく、純粋に「嬉しいな」とか「ありがたいな」と感じたことを素直に言葉にすると、相手の方も嫌な気持ちにはなりませんし、そのような言葉を発した人に対して、好意的な感情を抱くのは間違いありません。
好意的な感情を抱くと、言葉を発した人に対してのコミュニケーションの壁がなくなりますので、自分のことを話したくなったり、よりよい情報を伝えたくなったりもします。さらに、言葉を発した人のことをより知りたくなることから、反対に様々な質問をしてくるかもしれません。
こうして、双方でコミュニケーションの量(回数)が増えることから、よりよい信頼関係が築かれているのだと思います。
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「この人と仲良くなりたい!」と思うならば、まずは相手の「いいなぁ」「素敵だなぁ」「かっこいいなぁ」などプラスの点を見つけて、感じたことを素直にほめることを実践してみるとよいかもしれません。
しかし、そう簡単に初対面の方を「ほめる」というのは難しいものです。ある程度のトレーニングが必要だと思います。
そこで・・・
普段から、道を歩いている時、電車に乗っている時など見知らぬ方たちを観察して、「”見た目”からよいところを見つける」ことをしてみてはいかがでしょうか。”見た目”とは、服装やしぐさなどを観察してみるとよいかもしれません。
あと2ヶ月半で、新たな年度がスタートします。
入学、入社、転勤、人事異動など、初めて会話を交わす機会が増える前に、初対面の方とのコミュニケーションを今のうちからトレーニングしてみてはいかがですか🎵
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